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フッ素塗布の効果

ムシ歯予防とは切っても切れないのがフッ素。
では、フッ素を塗布することで、どうしてムシ歯予防になるか知っていますか?

フッ素には、なんと歯の質を強くする効果があると言われているのです。
歯の表面は、「ハイドロキシアパタイト」と呼ばれる結晶でできています。この結晶がフッ素と触れることで「フルオロアパタイト」という結晶に変わります。この結晶は酸に強い物質であるため、歯の質が高まり強い歯になるのです。

歯は萌えてから2〜3年かけて徐々に硬くなっていきますので、この成熟していく時期にフッ素を塗布することで酸に強い丈夫な歯にしていくことができます。
レーザーを使ってフッ素を取り込むことで、より高い効果が得られます。

また、フッ素には、初期虫歯の再石灰化を促進する効果も期待できます。

細菌の作った酸によって歯の表面の「ハイドロキシアパタイト」が溶解した状態(脱灰)を初期ムシ歯といいます。一方、一度溶け出たミネラルが戻って再び結晶になることを再石灰化といいます。飲食する度に、この脱灰と再石灰化が歯にはおこっています。この均衡が保たれればムシ歯は進行しませんが、脱灰に傾くとムシ歯になってしまいます。

フッ素を塗布することで再石灰化を促すとともに、脱灰した歯が再石灰化する際にフッ素を取り入れることで、「ハイドロキシアパタイト」が「フルオロアパタイト」に置き換えられ、酸への抵抗を高めることができるのです。

より強い歯を作るためにも、ムシ歯予防にフッ素を正しく取り入れてみてはいかがでしょうか。

医療法人岩見歯科クリニック